高齢のご両親が「詐欺もどき」の被害を受けないために。

高齢者を狙った詐欺が問題になっているのは、周知の事実ですが、もっと深刻なのは「詐欺もどき」な営業販売だということをご存じでしょうか?

わたしは、たくさんの高齢者の方々とお話をするなかで、その深刻さを日々実感しています。特におひとり暮らし、あるいは老夫婦だけでお住まいの方が被害を受けるケースが多くあります。あなたのご両親も他人ごとではないかもしれません。

たとえば・・・

相続税の対象にならない方なのに、「相続税の節税になるから」と勧められて、お子さんが気付いた時には10以上の保険商品を購入していた80代のご夫婦。保険料を支払うあまり、老後の生活資金が不足して不安な毎日を送られていました。

以前から付き合いのあるデパートの外商部から、「頼むから買ってくれ」と言われ、気の毒に思って絵画や骨とう品を買っていたおばあちゃん。姪御さんがクレジットの請求が毎月30万円以上あることに気づいて、発覚しました。

訪問営業でウォーターサーバーの契約をさせられていた一人暮らしのおばあちゃん。毎週届く水をサーバーにセットできずに水の段ボール箱が家を埋めつくしています。ウォーターサーバーには、ご丁寧に「1年以内に解約すると解約料がかかります」と大きな文字で書いてありました。

確かにご本人が納得して購入しているので、詐欺とは言えないかもしれない。
ですが、いくら商売だからといってこんな営業の仕方をしてもいいんだろうか?このために支払ったお金は、皆様が一生懸命仕事をして、あるいは年金の中からコツコツと蓄えたお金だということにとても憤りを感じます。

どうしたら防ぐことができたか?
そのための3つの方法を紹介したいと思います。

①接触しない

知らない人を家に上げない。知らない人からの電話に出ない。
「詐欺もどき」も真っ赤な「詐欺」も、訪問営業や営業電話から始まります。
まずは接触しないこと。

ご両親の電話に留守番電話を設定し、用件がある方には
留守番電話に入力してもらって誰からの電話かわかったたうえで、
安心して電話に出てもらうのが一番手軽でいいと思います。

迷惑電話防止機能のある電話に買い替えるのも一つの方法です。

②即決しない。

営業マンの話を聞いて、「契約しようかな」と迷っても
その場で即決しないこと。
残念ながら、営業マンは目の前の売上をあげることしか考えてないことも多いです。
本当に自分にとってその商品を購入したほうがいいのかどうか?
営業マンが言っていることがほんとうなのか?

勧められても、その場では契約を結ばず、時間をおいて冷静になって
判断してほしいと思います。

これは、高齢でなくても心がけたいことですよね。
ご両親には、「高齢なんだからその場で決めちゃダメ!」ではなく、
「私もそうしてるよ」と話してみるといいですね。

③相談する。

ひとまず家族に相談してもらうこと。
情報を得ることも必要ですし、人に話しているうちに自分の気持ちを整理することにもつながります。

相談してもらうためには、日ごろから相談できる関係性を作ることが大事です。ここで申し上げたいのは、相談された子供側の日ごろの対応方法がカギになるということです。

「お父さん!そんなの要らないでしょ!!」
「お母さん、しっかりしてよ!!」と頭ごなしに否定してしまうと、

「家族に相談するとうるさい、怒られる」という思いなってしまって、
ご本人はますます相談しづらくなってしまいます。

なんで契約しようと思ったのか?本当に必要なのか?
よく話を聞き、ご本人の気持ちを寄り添いながら
一緒に検討していく姿勢が必要です。

残念ですが、高齢者の財産は狙われています。

コツコツと貯めてきたご両親の財産を、
本当に必要なご本人の今後のために使えるように、
「詐欺」はもちろん、「詐欺もどき」営業からも、
ご両親を守ってほしいと思います。

 

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

にしざわゆみ司法書士事務所
司法書士 西沢優美
☎ 0466-29-1155
✉ 2438@nishizawayumi-shiho.com

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

相続登記義務化ついにすすむか?!

所有者不明の土地が問題となっています。

平成28年度の国都交通省の調査によると、全体の20%の土地が登記簿だけでは、所有者不明の状態。そのなかの66%が相続登記の未了だったとのこと。

土地の所有者がわからない結果、東日本大震災の復興事業が進まない、危険な空き家の取り壊しができない、公共事業や開発事業が進まない、農地の有効利用ができないなどなど・・・たくさんの社会問題が起こってしまいます。

問題は社会に対するものだけでなく、自分や自分の子孫にも大きな影響を及ぼします。

何十年も前に亡くなったひいおじいさん名義のままの不動産を処分したいというご相談をお受けしたことがありますが、その手続きたるや大変なこと!

戸籍などの書類を集めるたけで何か月もかかるほどの量
その後相続人となった20数名の皆さんに連絡し、同意を得る
全員に署名捺印をもらい、手続きに協力してもらう
なかには、音信不通の方、認知症の方、協力してくれない方がいたり・・・

思い返すだけで身震いがするような手続きでした・・・。

今年2月10日 相続登記義務化を盛り込んだ民法改正・不動産登記法改正案を法務相に答申

改正要綱では、亡くなった土地所有者の相続人に対し、取得を知ってから3年以内の登記申請を義務化。正当な理由なく怠れば10万円以下の過料を科すこととしました。

要するに、3年以内に相続登記をしなければ罰金ですよ ということですね。

一方、相続登記を簡単に、負担なくできるような施策や、条件を満たし10年分の管理費相当額を納めれば、不要な土地を国有地してくれる制度創設も盛り込まれています。

2023年の秋ごろには、改正法が施行され、相続登記の義務化がスタートする可能性が高そうです。

義務化というと国民に負担をかける法案にも見えますが、
結果として、当事者にとってものちに問題を残さずに済む、良い改正だと思っています。

簡単に相続登記ができるようになるのも素晴らしいこと。

司法書士の仕事も、ただ機械的に名義変更をするだけでは淘汰され、

将来のご家族の生活に寄り添い、心をケアしながら、相続全体サポートするという仕事が求められると感じています。

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

にしざわゆみ司法書士事務所
司法書士 西沢優美
☎ 0466-29-1155
✉ 2438@nishizawayumi-shiho.com

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

死後の世界のエトセトラ

「死んだらどうなると思う?」

小学2年生の息子に、急に聞かれました。

「死んだら魂が残って、また地球に生まれ変わると思うんだけど、
地球が爆発してなくなったら、人間はみんな死んで、
そしてちきゅうもなくなって・・・そしてどうなっちゃうんだろう?」

息子の表情は真剣そのもの。
私もとっさにこたえることができず、一緒に考え込んでしまいました。

誰にもわからない死後の世界。
ほんとに生まれ変わることはできるのかな?

お葬式や弔い方によって、そのいく末は変わるんだろうか?

 

 

家族の在り方、宗教への考え方、が多様化している現代社会、
そのお見送りの仕方の選択肢が増えたことで
遺されたご家族が迷ったり後悔してしまったりというケースが
増えています。

わたし自身、身寄りのいない方と「死後事務委任契約」という契約を交わしご葬儀や埋葬といった亡くなられた後のことを託されることがあります。
特に生前ご本人とじっくりお話しできなかったケースでは、これでよかったのか??とひとつひとつ悩みます。

・どんなお葬式にするのか?
・お坊さんを呼んだ方がいいのか?どのお寺のお坊さん?
・お墓はどのように守ればいいのか?
・お墓を守るのが大変なときはどうしたらいいのか? ・・・

故人を大切に思えば思うほど
どの選択肢をとっても、これでよかったのか?と悩んでしまう・・・

やっぱり本人の希望や考え方をよく聞いておくことが
大切だなぁと思います。

でも一方で、生きているうちに
死後のことって想像もつかないし、考えたくもない。
家族のなかでも話しにくい話題かもしれません。

そんな時におすすめの絵本が
ヨシタケシンスケさんの「このあとどうしちゃおう」

このあと どうしちゃおうwww.amazon.co.jp

1,540(2020年07月15日 00:06時点 詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

てんごくってどんなところ?亡くなった有名人にも会えちゃうかもね。
こんなかみさまにいてほしい。
うまれかわったらなにになる?

たのしく死後のことを想像して、「このあとどうしちゃおう」と
家族で会話できる本です。

私「天国ってどんなとこだろう?」

息子「車でいくと丸一日かかる、すごく遠い場所。水道からコーラが出て、いつでも飲める。ゲームもやり放題だけど、お母さんロボが目が悪くなるから離れてやりなさいと言ってくれる」

私「生まれ変わったら何になりたい?」

息子「お金持ちの犬になりたい。いつもいい匂いがする召使いのひとが遊んでくれて、美味しいご飯をくれるんだ。」

息子の独特の願望がよく表れていますが(笑)、死後の世界に対しては何やらポジティブな印象を持っているようです。

お見送りは、送る側のご家族のものでもあります。
遺されたご家族がしんどい思いをしなくてもいいためにも、
家族で、たのしく「これから」を話す、時間を持てるといいなと思います。

 

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

にしざわゆみ司法書士事務所
司法書士 西沢優美
☎ 0466-29-1155
✉ 2438@nishizawayumi-shiho.com

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

 

要らない土地をめぐる相続トラブルについて

仕事柄、遺産相続トラブルを拝見することはよくあります。

そのなかでも、実は少なくないのが「要らない土地」を引き継ぎたくないともめてしまうケースです。

先祖代々受け継いだ農地や山林。
開発されるという情報で購入してしまった原野。
全然行かない別荘地・・・。

不動産は、大きな財産ですが、
利用価値がなければ逆に大きな負担になることも。

固定資産税や草刈りなどのメンテナンス費用
別荘地であれば管理費。
いらないものを持ってしまうストレス
自分の子供に引き継ぎたくないという思いを持つ方も多いです。

いくら要らなくてもごみ箱に捨ててくるということができない土地。
よくあるご質問をまとめてみました。

 

ℚ.要らない不動産だけ相続放棄できますか?

A.一部の財産だけ相続放棄するということはできないのです。
相続放棄とは、亡くなられてから3か月以内に、家庭裁判所に対して、一切の財産を放棄を申し出る手続きとなります。
要らない不動産は相続放棄し、お金や財産価値のある不動産のみを相続するということはできません。

ℚ.自治体に寄付できないの?

A.自治体側が寄付引き受けるかどうかは、ケースバイケースです。無償だから喜んで引き受けるかというとそうでもありません。

寄付を引き受けると今後徴収できるはずの固定資産税収入がなくなるわけですから、それでも自治体としてこの土地を引き受ける価値があると判断した場合に限定されます。

実感として自治体が土地の寄付を受けることはあまり多くありませんが、まずは土地の登記事項証明書、公図など資料を集めて、自治体の担当窓口に相談してみるのも一つの手です。農地であれば、農業委員会に相談してみる方法もあります。

ℚ.要らない土地だから相続しても名義変更しなくてもいい?

 

A.いいえ、相続したらきちんと名義を変更しておくことをお勧めします。

要らない土地にコストをかけて名義変更の登記をすることに抵抗がある気持ちはよくわかりますが、この土地は、将来引き受け手が見つかるま
でしばらく(もしかしたら何十年と)所有していく財産となります。

この間にさらに代替わりをしたら?どんどん権利関係が複雑になり、関係当事者が増えてしまいます。そして将来せっかく引き受け手が見つかって名義変更をしようとおもったときには、とんでもなく手間や費用が掛かってしまうこともあります。

その都度権利関係をはっきりさせていくことは、引き継ぐ子供のためにも最低限必要です。

まとめ

要らない土地を引き継いでしまったら、自治体や農業委員会、隣地の方に声をかけてみるなど、土地を手放すために行動することと同時に、

権利関係をシンプルにしておくこと。
つぎに子供に引き継ぐ可能性がある場合は、
遺言を書いて引き継ぐ子指定しておくこと、さらにその負担をかける子にはその分相続させるお金を多くするなどして納得してもらうことも一
つの方法です。

また、要らない土地を処分したいという切実な気持ちに付け込む詐欺まがいの不動産仲介業者もいますので注意が必要です。

それぞれのご事情によって解決方法も違います。
あれ?と心配になったら、近くの司法書士にお気軽に相談することをお勧めします。

 

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

にしざわゆみ司法書士事務所
司法書士 西沢優美
☎ 0466-29-1155
✉ 2438@nishizawayumi-shiho.com

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

 

 

 

 

 

 

「まちかど法律相談」についてのお知らせ

このたび、毎週金曜日、藤沢市大庭のぐるんとびー地域交流スペースで
開いてきた「まちかど法律相談」の形態を、変更させていただくことにしました。

毎週金曜日に常駐することはせず予約制とします。
ご相談を希望されるの方はお電話もしくはメールにてご予約をいただき、
相談場所、方法(対面、ビデオ通話、お電話など)を打ち合わせさせて
いただいたうえで、ご相談をお受けします。

「ぐるんとびー」にて、まちかど法律相談所スタートしました。

 

神奈川県では今年1月7日に緊急事態宣言が発出され、
不要不急の外出の自粛を求められています。

そこに「居る」ことを大事に、
思い立った時に相談できる気軽さを大事に、
開催してきたまちかど法律相談です。

このように形を変えることは、苦渋の決断ではあるのですが、
いまは仕方がないことだと自分に言い聞かせています。

 

テレビをつけては、気持ちが落ち込み、将来が不安になる毎日です。
こんなときこそ、誰かに相談したくなることもあろうかとおもいます。

是非お気軽にお電話をいただけたらと思います。

事態が収束し、人と人とが何も気にせず交流し合える社会に、
早くなりますように。

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+

にしざわゆみ司法書士事務所
司法書士 西沢優美
☎ 0466-29-1155
✉ 2438@nishizawayumi-shiho.com

+・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・+