「死んだらどうなると思う?」
小学2年生の息子に、急に聞かれました。
「死んだら魂が残って、また地球に生まれ変わると思うんだけど、
地球が爆発してなくなったら、人間はみんな死んで、
そしてちきゅうもなくなって・・・そしてどうなっちゃうんだろう?」
息子の表情は真剣そのもの。
私もとっさにこたえることができず、一緒に考え込んでしまいました。
誰にもわからない死後の世界。
ほんとに生まれ変わることはできるのかな?
お葬式や弔い方によって、そのいく末は変わるんだろうか?
家族の在り方、宗教への考え方、が多様化している現代社会、
そのお見送りの仕方の選択肢が増えたことで
遺されたご家族が迷ったり後悔してしまったりというケースが
増えています。
わたし自身、身寄りのいない方と「死後事務委任契約」という契約を交わしご葬儀や埋葬といった亡くなられた後のことを託されることがあります。
特に生前ご本人とじっくりお話しできなかったケースでは、これでよかったのか??とひとつひとつ悩みます。
・どんなお葬式にするのか?
・お坊さんを呼んだ方がいいのか?どのお寺のお坊さん?
・お墓はどのように守ればいいのか?
・お墓を守るのが大変なときはどうしたらいいのか? ・・・
故人を大切に思えば思うほど
どの選択肢をとっても、これでよかったのか?と悩んでしまう・・・
やっぱり本人の希望や考え方をよく聞いておくことが
大切だなぁと思います。
でも一方で、生きているうちに
死後のことって想像もつかないし、考えたくもない。
家族のなかでも話しにくい話題かもしれません。
そんな時におすすめの絵本が
ヨシタケシンスケさんの「このあとどうしちゃおう」
てんごくってどんなところ?亡くなった有名人にも会えちゃうかもね。
こんなかみさまにいてほしい。
うまれかわったらなにになる?
たのしく死後のことを想像して、「このあとどうしちゃおう」と
家族で会話できる本です。
私「天国ってどんなとこだろう?」
息子「車でいくと丸一日かかる、すごく遠い場所。水道からコーラが出て、いつでも飲める。ゲームもやり放題だけど、お母さんロボが目が悪くなるから離れてやりなさいと言ってくれる」
私「生まれ変わったら何になりたい?」
息子「お金持ちの犬になりたい。いつもいい匂いがする召使いのひとが遊んでくれて、美味しいご飯をくれるんだ。」
息子の独特の願望がよく表れていますが(笑)、死後の世界に対しては何やらポジティブな印象を持っているようです。
お見送りは、送る側のご家族のものでもあります。
遺されたご家族がしんどい思いをしなくてもいいためにも、
家族で、たのしく「これから」を話す、時間を持てるといいなと思います。